Blackline Drag Racing

blacklineの RACEや日々作業blog

タグ:RB

こんにちは

先日、FBにも書いたのですが

たまたま、お問い合わせが2件

RB 2.8L (77.7mm stroke) 2J 3.4L
で、別々のユーザー

組んでもらった直後に壊れたと同じ内容でございます
この2件のようなことは 多々あります


たまには、、車屋さんらしいお話を、、

ただ、こういう話は、あくまで自分の拙い経験値からのお話
意見というか、カスタムの方法の一つの考え方でございます
そうじゃねーよ、、、って方は鼻で笑ってくださいませ(^^)

一般的に日本で壊れない MOTORというと  ほぼ10年とか 10万キロ以上とか
みたいなイメージですよね?

海外などでは RBや2Jは2500ps とか出しておりますが
これは、概念が違います 

本来 RACEなどで 壊れないMOTOR SPECとは 
RACE中に壊れないという事
例えば  走行ごとに メタル、、、ジャーナルベアリングをCheckしたり
BlockをアルミのBILETにして スチールBlockのように割れづらいものを
アルミにして ストレスを吸収させる、、みたいなイメージです
その為ストレスはblockに溜まりますので、3本でBlock交換になるとか、、
短いスパンでの メンテンスが必要となります
という感じですので、とらえ方、事情が違うわけです
お金も全然違ってきます

これはSPEC 選択にも言える事だったりします

RBや2Jは、事実上 ボアアップで排気量が上げられませんので
Strokeで 排気を調整するのがメインですが、
STROKEで排気量を変更すると
Pistone Speedが変わってしまうのと
何より メタルへの負担なども変わってきてしまいますので
一番の課題は回転数となります

特に 2Jより、CRANK長が長い RBはシビアに慎重に決めると良いと考えております


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向かって左がRB 右がJZ系
ジャーナル位置はこんなに違います
つまり、メタルへの負担は、RBががより過酷です

自分は、回転REVを 決める際にはどんなMOTORでも24m以下で設定しますが
あくまでPeakですので RBなどは全然低く、決めた回転数内で SETを完結させます

Boost圧でも、気筒160ps以下で設定する事が多いです 
STD燃料であれば妥当かな?と思います

これ以上は燃料の変更が無難だと感じます

しかし、最も重要視して、組むのは LongLifeに対しての耐久性です
つまり、1000ps前後までのMOTORは、10年10万キロみたいな走行に耐えるように
組むわけですが


ブロックやメタルクリアランスを、自分なりに設定した数値に組む為の
数値に合わせていきます これは締め付け方法などにも 変更をしていくわけです

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これは、ボルトの伸びでトルクを決定しています
このあと、内部の真円度と対比します

目指すメタルクリアランスで組めるようにしていくわけです

こういった 地味な工程を踏まないと あとでトラブルだ出たりした際にも
原因が解りづらかったり メタルクリアランスを 広くできなかったり、、
まあ、、このあたりは人それぞれ、、あくまで自分は、、でございます

このような前提で
街乗りやLONG LIFEの前提のMOTORで
例えば 2Jの 3.4L やRBの 2.8Lや3Lを見ると
どちらかと言うと LIGHTな仕様だな、、、と感じます
というか、POWERはそれなり  街乗り用、、だな、、、と

これは 先に書いた メタルへの負担が違うので
回転数からの、排気量の選択の違いになる理由の一つなのですが
もちろん 街乗りで乗りやすくとかの場合ですので、しっかり回転を守る
REVをちゃんと 点火カットで入れているみたいな縛りがあれば
良いカスタムなのですが、よりPOWERを出して 速く、、となると
弊害もありますよ、、という事です

ですので
逆に2Jで 2.9Lや3LでCRANK 制作した、、とか
RBで2.7L (75.7mm Storke) などだと
おー、、、、速そうと感じます

これは  絶対性能では無く 
耐久性重視前提での意見でございます

このあと、動力はミッション タイヤへと伝わるわけですから
回転数というのは 重要なファクターの一つとなる為、、、だからです


回転数 POWER 耐久性の兼ね合いで
それを前提とした 速く走らせるSETの幅が広く取りやすくなるから、です

要は無理すると壊れる訳ですので
回転をしっかり SAVEして 理解をしてから使用しないと、です

ただ、この意見も、、RACE SPECというか、、、マメに MOTOR CHECK メタルCHECK
走行ごとにMOTORを開けて点検というSETであればまた意見も変わってくるわけです

なので、特に STROKEを変更したカスタムをする場合は、 材料もそうですが
しっかりその PARTSのSPECを把握した上での SETが大事になりますので

お客様の使用用途、使用するスパンなど お客様のご意見 ご要望から
諸元を決める事が 大事になってきます

つまり 
一番最初のプランニングをしっかりするというのが結構大事だと考えていたりします


それと、、、、最近はRB 2Jはブロック品薄ですよねー
事実上 ボアアップに頼った 排気量アップは出来ないMOTORですので
アフターメーカーも2回目のリカバリーを考えて87ハイではなく、86.5などをメインに
してほしいな、、、と思います
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それではーーーー


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#2J3.4L #3.4L #ロングストローク #メタル #RB2.7L #エンジンOH

こんにちは

工場の中は 年明けから変わらずで作業を進めておりますが
今週はお預かりがはいりますので、少し入れ替えです

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エンジン室では、エンジン作業ばかりでなく、、
やはりミッションなども行ったりしておりますが

いまだに一番多いのがコレ

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HKS FR用ミッションのREVERS GEAR 制作です
熱処理してショットをかける前に 当たり確認をしております

まあ、、どのギアも制作時はほぼ治具などを制作して歯の当たりは見るようにはしております
治具、、、、イベント展示で使ったら雨があたってしまい、、錆がでてしまいました
そのうちキレイにしなきゃ、、、って思いながらこのまま使っております

そして、、、次によく出るPARTS


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これは、RBのパワーステアリングのポンプの位置が遠く
アクセルOFFやエンジンブレーキの際や高回転を維持すると 飛んでしまうなど
元々は Dumper Pullyを装着するとベルトが飛ぶという 車両の対策で制作しましたが
STD Pullyでも ドリフト走行や、ローンチを使うと飛ぶという事もありますので
ほぼその用途で使われる事が多いようです


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こんな感じで、、
ベルトの中間を抑えてベルト飛びを防ぎます
このほかだと、電動に変更するとか、エアコンのコンプレッサーを外して
下に移動とか、、結構手間のかかる方法になってしまいますが
このPARTSは無加工で装着できます

写真のように付属のボルトで ブラケットの共締めする感じでございます

そして、、元々はRB26でしかフィッティングをとっていませんでしたが
その後 RB25やRB20にも装着ができるようで
ドリフト走行をする方やサーキット走行をする方に
良く使って頂いております

ちなみに、、、もう古い話なので あまりおられないと思いますが
RB同士でも、車両によって パワステポンプのPully位置とCrank Pullyの位置が若干
違ったりします、MOTOR CHENGEで 違うMOTORを載せた場合 良くご確認ください
この場合はやたらと飛びます

その場合は、ポンプをそのMOTORの物に交換か、Pullyを外して加工
もしくは、場合によってポンプ側のPullyを制作する必要があります
まだ、たまーに聞かれるので、一応記載しておきます

もちろん各RB STDPullyででも使用可能です
ベルトも付属させていますが、これはこちらで良く使用する寸法ですので

エンジンによる違いや年式でPullyなどが変わるともちろん長さが変わる事もありますが
そのあたりは、お客様のほうで、ベルトを変更してくださいませ

材質はALですが STEELと同等の強度の材料でございます
振動などを考慮して 一体で削り出しですので
ただのPlateにカラーではございません

最初からベルトはいらないよ、、って方は ¥2,000引きで発送いたしますので
お申しつけください

つーーことで 地味なPARTSですが、、地味なLong Saler

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おおよそ在庫していますが、たまに沢山出ると無くなりますので
在庫確認してくださいませ

ちなみに 現在欠品中 2Weekくらいかな?


それではー


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#HKSミッション #ギア制作 #DOGミッション #パワステベルト飛び #パワステベルトテンショナー  #ベルト飛び防止



こんにちは、

5月も中盤、昨日は、出かけていたので、0時くらいまで作業してましたが、、、
もう寒くもなく、暑くもなくホント快適です(^^)

さて、
PROJECT進行中の、TOYOTA ARISTO
今回は、TO4S TWINから、T88 34D シングルに変更です(^^)

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KIT物をBASEとします(^^)
が、、、
古いARISTO、、、147用は、ありませんので
161用をBASEとします

ウチではKITを使用しても、、パイプなどは制作しますので
このマニフォールドとTURBO EXマニを、安く買う為にKITで買ってしまいます

ただ、今回は、EXマニを加工です
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WGの位置を変更します
まあ、、丸ごと制作より楽ちんでございます(^^)

仮合わせ
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TWIN TURBOと違い スッキリします(^^)
下が TWIN TURBO 上が今回、です

このTURBOのチョイスの仕方も、
それぞれ、考え方があるのであくまで自分は、、ですが

良く RBでもT88シングル 使用します、もう少しピックアップを
良くしたい場合は、TD07も使用しますが、、

T78はあまり好きではないので使用しないことが多いです
排圧の上がりかたが 微妙でトルクが出しずらい
上が無くて下が無い感じ??、、かな?、、(^^;

まあ、好みですね
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ちなみ排圧計というのは、日本では、売ってない?と思いますので
このように、SUSPIPEを巻いて、シャーシ回す際に メーター繋げて見ております(^^)

この写真のRBは、blacklineで一番多い 仕様

PITONE コンロッドを変更  CRANK SYAFTは STD
CAM SYAFTは、BC30 280の11mm前後を使用します

VPを詰め気味にして、OLもそれなりにつけます、
レスポンスさせるためのSETです(^^) 街乗り用に振った使用

OIL POMPもSTDを使う事が多いし、プーリーもSTD
ブロックももちろん セメントを入れるまでもない そのままです

ヘッドのみ、CAMSYAFTのBCを小さくしているので、その分を
シートカットで追い込みます、
厚いシムやリフターだと、重くなり、VP詰めて 回転回すと
接触することがありますので この方法で詰めます
また、ガイドは割れ防止の観点から、リン青銅を使用することが多いです(^^)

そうそう、この際というか、RBはボーリングは、1mmまで、これ以上は危険です
なので、STD CRANK SYAFT 73.7mmでは、2627ccで  2.7Lにはなりません

一般的な2.7Lは シャフトも75.7mmにしないと、、2.7Lではございませんので

この仕様は2.6Lのまま

そこで、、組み合わせることが多いのが一番小さい  T88

小さいT88はピークPOWERは、730psくらいまでが限界、シングルポンプであれば
600PSちょっとで、燃料足りなくなります(^^)
一番大きい T88は1000PS超えてきますが、これは使い方が違います


あくまで、、、ピークPOWERで、、、というより、
BOOSTがかかる前のフィールやトルクのFEELを求めての事

1気圧を超えてから、、つまり正圧に入ってからは、
アクセルの踏み方でグイっと来るトルクの為

エンジンや補器類のSETの組み合わせは、、結構変わってくるもの
シングルにすることでのメンテンスのしやすさも、利点です(^^)
交換も簡単になるし

街乗りこそ、、シングル、楽しいと思いますのでお勧め、、ですが
あくまで、camsyaftのSET  ICのSETや、排圧の使い方で、、変わってきます

また、国内メーカーの物だと、T88系統は、最大級のTURBOですが、、、
自分の使うTURBOと比べるとこんな感じ
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小さいのがT88
そうT88は、そんなに大きなTURBOではなかったりします(^^)

blacklineに来るお客様で、若い方で、カスタムショップはウチにしか行った事が無い、、という方は
T88を見て、、、
(この小さいTURBOは、、何馬力くらいですか?)と聞かれたりします

知らないので、仕方がないのですが、、、チト面白いです(^^)
また、、T88を装着しているお客様と、DRAGなどに初めて一緒にいくと、

(T88って、、、ホントに大きなTURBOではないんですね、、、
  社長が大げさに言っているものだと、、、思ってました。。。。)

という方もいます(^^)

とにかくTURBOやSETは、人それぞれの考え方
それに沿っての進め方があり、乗り方もあります

自分も、、これが良いですよ、、というアドバイスはさせていただきますが
こうしないとダメです、、というのは、あまり言いません(^^)

正解は無数にありますからねー
1チューニングショップが、決めつけるのは危険ですね

ということで、、、
本日もネチネチ進めますーーー

それでは(^^)

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